ルナ憲一のひとりごと

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自己流で覚えたギターを抱え夜の街で流しをしながらテレビの歌番組に挑戦。運よく勝ち抜いてチャンピオンになり審査委員長の古賀政男先生からスカウト。古賀政男先生からギターの師匠としてアントニオ古賀先生を紹介され、付き人として住み込み修行をしながら古賀政男先生のご自宅へ歌のレッスンに通わせていただく修行時代でした。
アントニオ古賀師匠のご自宅のある堀の内からバス・電車を乗り継ぎ30~40分。京王線の代々木上原駅を降りて線路沿いに歩いて15分。早朝から深夜まで内弟子として働く厳しい毎日でしたが、古賀政男先生から歌のご指導をいただくために代々木上原の邸宅をお訪ねする日は、うれしくて心弾む時でした。


古賀政男先生の邸宅の門の右手前には「古賀ギター歌謡学院」がありました。歌謡学院を通り過ぎて大きな石の門を入り、古賀政男先生の邸宅の玄関までは坂を登ってかなり歩いたと思います。手入れの行きとどいた庭が広がっていて、その広さには驚きびっくりです。麦わら帽子をかぶった古賀政男先生が庭の手入をなさっていることもあり、「おはようございます。」と大きな声で挨拶をすると、手を休めて応えてくださいました。


大きな石の門を入り、長い敷石道を上っていくと左側にガレージがありベンツ、リンカーン、マスタングなど、ピカピカに磨かれた高級車が並んでいました。


庭を挟んで車庫の向かい側が二階建ての日本式洋館 古賀政男先生の邸宅です。


邸宅の大きな玄関を入ると右側にギターを持つ像、階段があり、左側の部屋はピアノを置いたレッスン室です。

レッスンでは「こぶし千回」と言われ、繰り返し練習しました。古賀政男先生から「ギターがしっかり弾けて、演歌の歌える歌手は他にいないから頑張りなさい。」と声を掛けて頂いたことを印象深く覚えています。

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