ルナ憲一のひとりごと

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ホタルの季節ですね。ふるさとの塩尻市下西条の田川では、今年は今までになくたくさんのホタルが姿を見せて飛び交っているとの知らせが届いています。こういう時節ですから、出かけることができません。一昨年のホタル狩りを思い出します。
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風もなく、川の水の流れる音と田植えの済んだばかりの田圃から蛙のなく声が響き渡り、下西条を流れる田川は、僕が子供の頃はうなぎ、どじょう、かじかがいて、ウキを沈めておいて翌日取りに行くと何匹も入っていたものでした。ほたるの姿がほとんどみられなくなった時期もあったそうですが、農薬を減らしたり川の浄化に努めたりしてほたるの住める川になったとのことです。
案内してくださった「下西条のみどりを守る会」の皆さんと、土手からほたるを探して目を凝らすと、水際の茂みの中にしっかりとした点滅が二つ三つ、あちらにもこちらにも光っているのを見つけ、思わず手を叩いてよろこんでしまいました。笠原さんが一匹捕まえて両方の手のひらの中に包むようにして見せてくれました。車の中に入れて観察することに。ほたるもはじめは灯りを消して隠れていましたが、しばらくすると窓ガラスにくっついてお尻をピカーッ、ピカーッと光らせ立派な源氏ホタルの光る様子を見せてくれました。体は黒くて体長は1.5cmはあるだろうか、お尻の灯りはぽっこりと大きくて立派でそれは力強く見えました。土手を歩いていくと、川の中の大きな茂みの中にいくつもの点滅があり、ほらあそこに、ほらこっちにもと、ほたる狩りを楽しみました。
帰り際に車内のほたるを放すと、夜空に高く飛び上がってから静かに下りて藪の中へ消えていきました。 

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